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熱く闘い、友情深めた神奈川卓球選手団――日中韓3地域スポーツ交流


 神奈川県、中国・遼寧省、韓国・京畿道の3県省道スポーツ交流事業(男女卓球、女子バスケット、男子サッカー)が5年ぶりに韓国で開催されました。県選手団(副団長・近藤欽司県卓球協会会長)は、8月25日から5日間にわたる中韓高校生らとの試合、交流を終えて帰国。卓球競技の監督を務めた県協会副理事長の平岡可奈之(かなし)さんに、交流の手ごたえを聞きました。

 

 

Q:久しぶりの3地域交流。前回が2019年の神奈川ですから、感慨深いものがあったのでは。

 

A:コロナ渦で5年の空白がありましたからね。この事業は本県と姉妹関係にある中国遼寧省、韓国京畿道との間で青少年のスポーツ文化交流を目的にしています。卓球は2015年から参加しています。結団式では黒岩知事からも激励の言葉がありました。

 

 

Q:交流3種目の中で、卓球だけ男女そろって参加。三か国とも競技が盛んでレベルも高い?

 

A:参加した当初は中国、韓国もそれほど強い選手は参加していなかったのですが、年々上位の選手を出してきています。厳しい試合になりました。

 

 

Q:神奈川代表の男女各3選手は高校1、2年生の若い顔ぶれでしたね。

 

A:県高校総体県予選会で上位の1,2年生、ベストのメンバーを選びました。3か国のリーグ戦。インターハイに出場した選手も2名含まれています。

 

 

Q:親善試合は熱戦続きだったようですね。

 

A:対中国(遼寧省)は男子0-3、女子0-3でしたが、内容はせっていました。特に女子は2番、3番は途中2-1とリードしたので惜しかったです。男子は4番で一矢報いました。対韓国(京畿道)は男子0-3でしたが、女子は2-3、あと一歩でした。

 

 

Q:若い選手だけに、海外との〝他流試合〟は刺激になり、収穫があったのでは。

 

A: 異口同音に「参加して良かった」と言っていました。技術的にも戦術的にも勉強になったようです。多くの選手が初めての海外遠征でした。試合だけではなく、文化交流の時間も大きな刺激になったようです。

 

 

Q:早寝早起き、練習、試合、交流のハードスケジュール。選手は楽しめたようですか。

 

A:宿泊ホテルの朝食は種類が豊富で選手も満足していました。昼食、夕食はやはり肉料理が多かったですが、どれもおいしく喜んでいました。5日間元気で過ごしてくれたので安心しました。

 

 

Q:試合以外の親善交流、文化体験ではどんなことを。

 

A:韓国、中国選手団と開会レセプション、テーマパークや韓国文化村に3か国全員で出かけたり、最後は歓送会が開かれたりと盛りだくさんでした。各国各競技の選手が出し物を披露し、盛り上がりました(笑)。最初は会話がなかったですが、日が経つにつれ打ち解けて。スマホを利用して一気にコミュニケーションが進んだようです。試合では悔しい思いをしましたが、今後の人生に大きく生きると思います。大型台風が心配でしたが何とか無事に予定通り帰国しました。

 

 

Q:言葉の壁があっても、心は通じるのですね。

 

A:横浜商高の男子選手が、ふだんと同じくしっかり声を出して試合をしていたのが中国、韓国の選手にとても好印象を与えていました。彼のスポーツ刈りが珍しいようで、文化交流でも周りに各国選手が集まって、盛んに話しかけていました。

 

 

Q:それは素晴らしい。

 

A:外国の選手と対戦することで技術的、戦術的な面でレベルアップにつながりますが、それ以上に他国の文化、考え方の違いに触れて。同じ年代同士で国籍を超えた共通性にも気づいたのではないでしょうか。

 

 

Q:ありがとうございました。この経験を、どう生かしてほしいですか。次回はいつ、どこで?

 

A:東アジア3か国の関係は彼ら若い世代に受け継がれていきます。大いに期待したいところです。次回は来年同時期に中国遼寧省で開催される予定です。

 

【神奈川県選手団】
副団長 近藤 欽司(県卓球協会会長)
 
【卓球選手団】 
監督 平岡 可奈之(同副理事長)
男子コーチ 武田 和也(湘南工大附高監督)
女子コーチ 相川 隆(横浜創英高監督)
選手・男子 𠮷元 巽海(横浜商高)
平 晄汰(湘南工大附高)
上條 衣琉(三浦学苑高)
選手・女子 島村 果怜(横浜隼人高)
ムンフバヤル ミチドマー(横浜商高)
稲葉 絢咲(横浜創英高)
卓球競技参加3カ国の選手、スタッフ
卓球競技参加3カ国の選手、スタッフ
韓国民族村での中国チームとの交流
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金浦空港を出発する卓球選手団
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試合後のミーティングをするを男女神奈川県チーム
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